タイヤロックをさせないブレーキング術

バイクを自転車と同じ感覚でブレーキしてはいけない!

バイクを運転している最中、当然ですが、ブレーキを利用して運転をしていきます。
ですが、このブレーキのかけかたを、自転車と同じように何も考えずに力いっぱい両手でかけてしまうと、自転車とは違って、タイヤにロックがかかってしまい、大事故に繋がってしまう可能性が高いので、ブレーキのかけ方には十分注意が必要だと言えるでしょう。

タイヤにロックが一度かかってしまうと、身動きが取れなくなる場合がほとんどですので、日頃からブレーキを使う際には、タイヤにロックがかからないように、前輪と後輪のブレーキのバランスを考えてブレーキをかける必要があると言えるでしょう。

ブレーキ比率は、フロント7:リア3

自転車ですと、両手のブレーキを一緒に力いっぱい引いてしまうという方も多いですが、バイクの場合はそうもいきません。
理想的なバランスとしては、フロントブレーキを7割の力で、リアブレーキの力を3割の力で引くようにすると、理想のブレーキ比率だと言えるでしょう。

こちらのパワーバランスでブレーキをかければ、タイヤもロックしにくく、ラィディングフォームも崩れにくくなると言えますので、万が一の横転事故などを防ぎやすくなります。

これは急ブレーキの際にもそうですが、日頃から練習をしておかないと、とっさの時に自転車と同じ感覚で思いっきりブレーキを引いてしまう可能性がありますので、日頃ブレーキを掛けるときから、パワーバランスに気を付けてブレーキを利用することをお勧めします。

ブレーキをかけるフォームも大切

慌ててブレーキを掛けるときに、通常のラィディングフォームではなく、驚いて後ろに行ってしまったり、前に体重をかけてしまったりすると、その分タイヤに重さがかかります。
すると、せっかくの黄金比率のブレーキバランスが崩れ、下手をするとタイヤロックがかかる事態に陥りかねません。

そうならないためにも、どんな時でもラィディングフォームを意識して走ることが出来るように、とっさの際にもフォームが崩れないように、日頃から練習しておくことをお勧めします。

路面の状態に合わせてスピードもかえる

車と違ってタイヤが二つしかなく、重さも比較的軽いバイクだからこそ、路面凍結時や雪の日など、非常に不安定になり、ブレーキをすると大事故に繋がりかねません。

出来るだけ路面が安定しない日に走ることを避けるか、どうしても乗らないといけない際には、しっかりとチェーンなどを巻いて対策、スピードもゆっくりを心がけるようにしましょう。
ブレーキをかけても事故に繋がりにくい環境、事故が起きにくい環境を、自分で作ることが非常に大切になると言えるでしょう。