ABS義務化について

本当に必要なの?

バイクをこよなく愛する私にとって、聞き逃すことができないニュースがありました。
2018年からの予定とされていますが、バイクにもABSとCBSの装備を義務化させるという動きがあるようなのです。
突然出てきたこの動きは、果たして本当に必要なのか否かの議論が分かれています。
私個人的にもABS義務化について思うところが色々あるのです。

参考:http://allabout.co.jp/gm/gc/451765/

ABSとは

そもそもABSとはなんぞや?という話から説明しましょう。
自動車に乗っている方ならご存知だと思いますが、ABSはアンチロックブレーキシステムのことで、急ブレーキをかけた時に車輪がロックして横転事故やスリップ事故が発生しないようにする技術のことを言います。
車輪がロックしないようにブレーキをかける方法としては、ポンピングブレーキといって少しずつブレーキを踏んでは緩めるという動作を繰り返してゆっくり停車させる方法がありますが、これをコンピュータで制御することで実装できるようになったのです。
ABSは万が一の時に備えたシステムとしては必要なものだという考えが一般的です。

デメリットが意外と多い?

ABS装着を義務化するということは、バイク事故がどんどん増えているからなのかと思ったのですが、実は逆でバイク事故は減少傾向にあるそうです。
確かに安全性を考慮するとABSの必要性はあると言えますが、現在乗っているバイクにABSが装着されていないという人はたくさん存在しているので、買い替えをするかバイクに乗ることを諦めなければいけない事態に発展するかもしれません。
ABS装着車は値段設定が高くなるため、買い替えしなければいけないユーザーにとっては経済的な負担が大きくなります。

あえて義務化するということは、現在ABSが装着されていないバイクに乗っている人は本格的に義務化されるまでの間に用意しなければいけないということになり、バイクメーカーも製品のラインナップを全てABS装着車へ変更しなければいけません。
メーカー側としてもできるだけユーザーへの負担が少ないように努力をしてくれると思われますが、大きな金額変更はありえないと考えられます。

ABS装着車は重量が重くなることから、従来のバイクに乗り慣れている人にとっては操作性が難しくなる可能性があります。
コンピュータ制御されるブレーキシステムになることで、ひょっとしたら誤作動を引き起こす可能性もあると考えられます。
あえて強制にすることで、何らかの弊害が生じるのではないかという懸念も出てくるのです。

いずれにしても、バイクが大好きな私にとっては他人事ではない話題なので、今後はどのような動きになっていくのか情報を仕入れていきたいと思います。
仮にABS装着が義務化されて私がバイクを買い換えたとしても、安全運転を心がけるようにしたいと思います。