ビモータ

70年代に登場した、スポーティなバイクメーカー

ビモータはイタリアのバイクメーカーで、1970年代に登場しました。
歴史が長いバイクメーカーは1900年代初頭からスタートしているため、ビモータはハーレーなどに比べると、歴史が浅いといえます。
しかし個性的なバイクを展開しており、しっかりとした存在感を放つメーカーといえます。

ビモータはもともと、空調設備を扱うメーカーとして創業しました。
しかし創業者のマッシモ・タンブリーニはバイクが趣味で、少しずつビモータの事業はバイク製造にシフトしていきました。

このときに起こったのが、1972年のバイク事故です。
ビモータのバイクではありませんでしたが、バイクのライダーが事故を起こし、大きな怪我を負ってしまったのです。
ここからビモータは「より高性能で安定した走りのバイク」を作るために、よりバイク製造に力を入れるようになりました。

そして1980年代に入り、ビモータのバイクはレースに使われるようになりました。
ビモータのバイクに乗ったライダーがレースで賞を受賞し、ビモータの名前は世界に知れ渡ったのです。

スポーティな走りを楽しめるバイク

バイクにはさまざまな種類があり、ワイルドなデザインのアメリカンや、スタンダードな雰囲気のあるネイキッドなどがあります。
その中でもビモータのバイクはスポーティなデザインで、まさにレースを意識した作りとなっています。
そのため中距離や長距離のライディングに向いており、高速道路などをツーリングするためには最適です。

また、外観デザインはスポーティながらも「ビモータらしさ」が感じられ、ホワイトやシルバーをベースにしつつ、レッドカラーを上手く取り入れたデザインとなっています。
ぱっと見て「ビモータのバイクだ」とすぐに分かるため、存在感があります。

個人的にはその色使いに「イタリアらしさ」が感じられます。
ホワイトとレッドを上手く使って格好良くデザインされていて、さすがおしゃれなイタリアのメーカーだけあると思います。
ビモータはレースを意識した作りのため、性能もとてもしっかりしています。

2000年代は、「新しいビモータ」として再出発

ビモータは上で紹介した歴史のように、1990年代にその名を知られるようになりました。
しかしレースでの高い功績の反面、ビモータの経営は良いものではありませんでした。
1990年代後半にビモータは1度、破産宣告を受けています。

しかしビモータの高品質なバイクに目をつけた経営者がビモータを再生させ、2000年代からは「新しいビモータ」として生まれ変わりました。
ビモータは現在も新しいバイクを生産しており、今後もバイク好きを楽しませてくれるはずです。